水道屋コラム 配管について その3

水道屋コラム 配管について その3
水道屋コラム 配管について その3

~塩ビ管・続き~

・HIVP管=耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管

VP管が割れやすいという弱点を補う為開発されました。
塩ビ樹脂に耐衝撃性改良剤=ABS、MBS、EVA、アクリルゴム、塩化ポリエチレン等のゴム特性を有するものを強化剤として混ぜ合わせている事で粘り強くしています。
また先に触れた、VP管は低温時に割れやすいという弱点も克服しています。
塩ビは本来透明色ですが、混ぜられている顔料により色が違います。VP管は灰色、HiVP管は黒、後で出てくるHTVP管は赤褐色(小豆色)をしています。
衝撃や寒さにも強く、また地盤の歪みにもある程度耐えられる耐久性に富んだものですが、耐熱60℃以下の為、こちらも給水専用と言えます。

・HTVP管=耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管

VP管やHIVP管が高温での使用が出来ない為、塩ビ樹脂に耐熱性樹脂=耐熱ABS樹脂、後塩素化塩ビ樹脂等を混ぜ、熱変形温度や軟化温度を向上させています。
90℃までの高温に耐性があります。

VP管でも触れましたが、HIVP管、HTVP管においても、軽量で、また塩ビカッターで容易に任意の長さに切ることが出来る、接着剤で容易に接続出来るといった、鉄管に比べ非常に作業性に富んだものと言えます。

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