水道屋のコラム 緊急時の対処法その8
水道屋のコラム 緊急時の対処法その8 トイレの水が止まらない


トイレのトラブルで困る事の一つが、先にお話したつまりですが、もう一つがタンクの水が止まらなくなる事でしょう。
タンクの水が止まらなくなる原因
タンクの水が止まらなくなる原因にはいくつかありますが、主な原因は
①ボールタップ
②フロートバルブ(排水弁)
の2つです。
①の場合、ボールタップ自体の故障。この場合、いきなりジャージャー止まらなくなることは稀で、多くは数日~数か月かけて徐々に漏れる量が多くなり止まらなくなってきます。
浮き球がついている棒が折れたり外れたりすればこのかぎりではありません。
いきなり止まらなくなるケースでは、タンク内壁に張り付けてある防露材という発泡剤が剥離して膨れ上がり、浮き球に干渉したり、タンクのフタを持ち上げるなどして手洗い管等が干渉したり、何かしら浮き球が持ち上がるのを邪魔をして起こることが多いです。
干渉を防げば治まります。
②の場合は、フロートバルブというゴム玉が劣化して水漏れを起こすことがありますが、これも上記同様いきなりではなく、徐々に水漏れ量が増えていきます。
急に止まらなくなる場合は、フロートバルブに、これも上記同様、防露材が干渉したり、もの、例えば洗浄材やタンクのフタに置く置物などが誤って挟まってしまう事で発生してしまいます。
この場合も干渉しているものを取り除けば治まります。
タンク内の構造を何となくでもご存じであれば、蓋を開け中を見てみれば原因が分かり、解決することが出来ますが、必ず止水栓で止水してから行ってください。
水が外に噴き出して被害が拡大してしまいます。
緊急時に止水する方法としても、便器にはほぼ100%止水栓がついています。
固着して回らなくなっていないか確認して置きましょう。