水道屋コラム トイレトラブル その2

水道屋コラム トイレトラブル その2

③タンク部品
トイレのタンクには隅付タンクと便器に乗っかっている密結タンクとがありますが(最近はタンクが無いタンクレストイレもありますが)、タンク内部の仕組みは同じです。
オーソドックスな仕組みは、レバーを回す⇒チェーンで繋がったフロートバルブと呼ばれるゴムのフタが開く⇒タンクの中の水が穴から出て便器に流れ出る⇒水位が下がりボールタップの浮き球が下がる⇒給水管から水がタンク内に供給される⇒フロートバルブが穴をふさぐ⇒水がどんどん貯まっていき水位が上がる⇒水の浮力でボールタップの浮き球を押し上げ水をとめる。
ボールタップ・・・何万回と上下運動をしているうちに、また部品内部のゴムやプラスチック、金属部分の劣化で水を止められなくなる。浮き球の支柱部分が折れてしまう事もあります。
フロートバルブ・・・ゴムが水道水の塩素で溶けてしまいしっかりフタが出来ない。チェーンの接続部分が切れてレバーを回してもフタ開かない。フロートバルブの下に洗浄剤等が挟まってしまい隙間から水がもれてしまう。
排水弁・・・フロートバルブはその一部の部品になりますが、オーバーフロー管が折れてしまう。パッキン部分の劣化。
レバー・・・サビや汚れで回らない、または戻らない。軸?の棒状のものが折れてしまう。
密結パッキン・・・便器とタンクの間にあるパッキンの劣化で水漏れを起こす。
防露材・・・結露防止のためにタンク内部に貼られた発泡剤の剥離や水の浸透による膨れでボールタップやフロートバルブに干渉し不具合を起こしたり、結露によりカビの発生やクロス、クッションフロアの剥がれ、床を傷めたりする。水量不足になりつまりの原因にも。

④便器
Pシール・・・便器と床の配管との接続部分にある粘土状もしくはゴム状のものの劣化による水漏れ。
陶器・・・凍結や過度の衝撃による亀裂、割れ。
他に便器を固定しているボルトやナットの緩み、床の損傷により便器がぐらつく、またはそれに伴い各所の水漏れを引き起こす事にもなります。

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