水道屋コラム 水道水のお話 その⑤

水道屋コラム 水道水のお話 その⑤

 

水圧について、少し難しい話になりますが参考までに

 

 

水圧=底面上の水の重量÷底面積で表せますので、
水圧 = 1[m] × 1[m] × 10[m] × 9.8[kN/m3] ÷ 1[m2]
 = 98[kN/m2]
となります。
※[k]は「キロ」で、「千」を表します。

これを国際単位系であるPa(パスカル)で表すと、
1[Pa] = 1[N/m2]ですので、
98[kN/m2] = 98[kPa]
となります。
さらに単位を[k](キロ)から[M](メガ)にすると、
98[kPa] = 0.098[MPa]
となります。
※[M]は「メガ」で、「百万」を表します。

この、(図14-1)の底面にかかる圧力0.098[MPa]は、逆に言うと水を10mの高さまで押し上げることのできる力であるとも言えます。
つまり、水圧0.098[MPa]は水頭10mとして表すことができるのです。

ちなみに国際単位系への移行前は、水圧を[Pa]ではなく[kgf/cm2]という単位で表していました。

[kgf/cm2]と [Pa]との換算は次式で行えます。
X[MPa] = Y[kgf/cm2] × 0.098
Y[kgf/cm2] = X[MPa] ÷ 0.098
つまり、0.098[MPa]は、
0.098[MPa] ÷ 0.098 = 1[kgf/cm2]
ですから、
0.098[MPa] = 1[kgf/cm2] = 水頭10m

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