水道屋コラム 排水つまり その2 つまりの原因

台所、浴室、洗濯、洗面の排水つまりは何故起こるのでしょうか?
不意に物を落として流してしまい排水トラップや排水管内部にひっかかり、またそこに汚れが堆積して水が流れにくくなったり完全に流れなくなってしまったりする事もまれにありますが、以下では各排水の一般的なつまりのメカニズムについてお話していきます。

排水つまり その2 つまりの原因
排水つまり その2 つまりの原因

まずは浴室、洗濯、洗面の排水のつまりについて。
これらの排水つまりの多くは、先に述べた排水の形状に起因しています。S、P、Uトラップ等の曲がり部分・水を貯めている部分に汚れが貯まりやすくなってしまいます。
浴室であれば石鹸カスや皮脂汚れ等がヌメリになって髪の毛等と絡み合うように堆積してしまいます。洗面もほぼ同様です。洗濯排水はこれら以外に衣服の繊維クズやヘアピン、小銭等が貯まっていることが良く見られます。
いずれにせよ排水トラップの穴はかなり小さく水が滞留する様になっている為ある意味つまりやすい構造と言えるでしょう。ほとんどの場合がこのトラップ部分でつまりが発生しています。

台所はと言うと、少しつまり箇所や性質が他と異なります。
料理の際や食器洗いの際に流れてしまう油や洗剤は、お分かりの様に非常にヌルヌルしています。特に肉魚等の油、サラダ油等は料理の度に排水管内部にヌメリの膜となって残ってしまい数年もすると石鹸の様に固まっていきます。もちろんトラップ部分にも堆積しますが、トラップの先の蛇腹ホースや床下の排水管内部にどんどん貯まっていきます。床下の排水管はまるで鍾乳洞の様になることもしばしばです。この様に、一部分でつまりが発生するというよりは数メートルに渡ってつまりがある状態になる性質にあります。

この様にそれぞれのトラップの形状やつまりの性質が違ってくるため、様々なつまりの解消方法があります。しっかり点検した上でそのつまりの原因、形状にあったベストな機械・道具・方法で作業にあたる必要があります。

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