水道屋コラム トイレのつまり その2 主な原因について

前回のトイレのつまりの原因の続きになります。
水道屋コラム トイレのつまり その2 主な原因について
①大きな便や、トレットペーパーを大量に流した
これが一番多い原因でしょう。便器を外して見てみると分かりますが、便器の排水部分は意外と細い(狭い)ものです。便や紙を一度に大量に流してしまうと曲がり部分や、床と便器の接続部分にひっかかってしまう事があります。
②便・紙以外を流してしまった(物落ち)
これも意外と多い原因です。大丈夫だろうと意図的に流したり、目の前でうっかり落としてしまって、あっと思った時には流してしまった、またはポケットなどに入れておいたものを気付かずうっかり落としてしまった等。私のこれまでの経験では、尿パットや生理用品(これらはかなり厄介です)、メガネ、ライター、短いペン、健康診断の採尿カップ、タオル、子供のおもちゃ、トイレットペーパーの芯、ブルーレット、ヘア止め、口紅等の化粧品、携帯電話、カード等あげたらきりがありません。中にはおじいちゃんが悪酔いしてトイレで吐いた際入歯を落としてそのまま流し、翌日便器内から見つかるまで気付かないなんてことまでありました。
③便器が古くなってしまった事によるもの
おしっこの中の成分である尿石が便器内部に固着して排水しづらくなったり(小便器のつまりでは多くは尿石が原因です)、比較的古めのタイプの便器に多いPシールと呼ばれる便器と排水管の繫ぎ目からの水漏れを防ぐ為の粘土の様なものが悪さをしてしまったりします。
④流す水の量が少ない
便器にはそれぞれ適正水量というものがありますが、タンク内部の部品が経年劣化等により、貯まった適正な量の水を流せなかったり、タンクに水が貯まりきる前に続けて流してしまったりすると、押し出す力が弱くつまりを誘発してしまいます。

この様に主な原因だけでも様々あり、時には複数の原因が影響しあってつまりが発生する事も多く見受けられます。安易にたまたまだと決めつけていると、一度つまってしまった便器ではその後頻発する様になってしまう事もあります。
こういった理由により適切につまりを解消する事が望ましいのですが、次回のコラムではつまりの改善方法について書いていきたいと思います。

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